詩まとめ
抉り出して
槍が降り注ぐ恒晴天
皮膚一枚で繋がっている私の首
止めてしまえばいい
息を
吐息でさえ人を殺める凶器となるなら
さあ抉って見えるのは何だろう
繋がっているなど思わなければいい
それならこの苦しみから逃れる術を
教えてくれと請い這いずり回れ
矢が降り注ぐ星月夜
血管一本で繋がっている私の心臓
失ってしまえばいい
心を
感情でさえ人を殺める狂気となるなら
さあ抉って感じるのは何だろう
触れているなどと思わないほうがいい
そこからまるで幻のように擦り抜けて
消えてしまうものを追いかけるなんて哀れだわ
作成日:2011-08-23