新生1
- 夕闇 -
気だるい昼下がりの陽だまりを
凛とした涼しい風が吹き抜けて
どことなくひんやりとした空気が
夕暮れせまる気配を連れてくる
澄んだ青空は次第に色褪せて
淡い色彩のカーテンが引かれ
薄紅色から鮮やかな茜色へと
燃えるような夕陽が染めていく
少し視線を逸らしただけなのに
太陽はもう地平線へと近づき
夕焼け空は急に暗くなりはじめ
夜の帳が星空を呼び寄せる
煌めく星座を配した群青色の空
照らすように優しい月明かり
蒼い月光が神秘のヴェールで
寝静まった街を包み込んでる
真夜中の闇が影と忍び寄れば
深い眠りが夢の世界へと誘う
陽が昇り朝の光が満ちるまで
果てなき夢幻の旅路をゆこう