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漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

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一の二  【京】


【京】は(ケイ)とも読む。
それは数字上で、兆の一万倍。

一京は、九、九九九兆 九、九九九億 九、九九九万 九、九九九より、一つ大きい数字。
そのためか【京】と言う漢字には、とてつもなく大きいという意味がある。
例えば、京都。途方もなく大きい都という意味となる。
したがって、飛鳥京も平城京も、そして平安京も、当時はいずれの都も京都だった。大きな都という一般的な意味で解釈されていたようだ。

それでは京都という今の固有地名になったのは、いつ頃のことだろうか?
それは随分と最近のことだ。廃藩置県後からとされている。
そんな【京】(ケイ)、数字としてはまだまだ日常的に使われるところまできていない。

一方、「兆」は、例えば日本の借金はざっくり一千兆円とか。またトヨタの売上高は十九兆円とか。このように、兆の単位は日常茶飯事に耳にする。
だが【京】の場合、最近たまたま耳にしたのが、次の二つ。

一つは、約二〇年後の二〇三〇年には、世界の株式総額が一京円を超えるとか。

また二つ目は、お隣りのアンドロメダ銀河まで、一、八〇〇京キロメーターあるとかだ。
こんな話題でしか、【京】は今のところ耳にしない。

したがって、日常生活への【京】の出番は、ここしばらくはなさそうだ。