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漢字一文字の旅  第一巻(第1編より第18編)

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四の三  【驫】


この字を大きくすれば、      

「 馬
  馬馬 」

これは「馬」を三つ使い、二段に積み上げた漢字。
このような類の漢字は他にも多くある。
その代表例が、「木」の積み上げ。「木」は「林」になり、「森」となる。

同様に、「馬」を二つ並べて「?」となる。(トク)と音読みし、馬が走る意味だとか。
そして、「馬」を積み上げて【驫】となる。
音読みで「ヒュウ」、訓読みで「とどろ」だそうだ。
意味は、多くの馬が群を成し、その走る様。あるいは、その際に発せられてくる音だとされている。

競馬場へ行けば、名馬たちが第四コーナーを回り、群を成して、目の前を駆け抜けて行く。
その音が…【驫】

 それは「ドドドー」と聞こえるのだが、中国のピンインで行けば、「biao」あるいは「duo」。中国では、どうも「ビヤオー」とか、「ドゥオー」とかに聞こえているようだ。

そして「馬」とくれば、当然その相棒は「鹿」。
「鹿」にも積み上げ漢字があって、
それを大きく書けば、
「 鹿
  鹿鹿 」

「ソ」と読み、粗いという意味らしい。

そして、
「 馬   
  馬馬」 と

「 鹿
  鹿鹿 」 との恐怖の二連チャン合体。

読みで行くと、(ヒュウソ)だろうか?

しかし、これって一体どんな馬鹿なんだろうか?

馬鹿は死ななきゃ治らない。
「 馬   鹿
  馬馬  鹿鹿 」 は
三回死ななきゃ治らない … それくらい強烈かな?

で、気付いてしまった。こんな造語を作って、一人悦に入ってるオヤジこそが…

「 馬   鹿
  馬馬  鹿鹿 」

三倍馬鹿の(ヒュウソ)そのものなんだと。