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零時前のヒール

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おまけ5 折原臨也の即興戯言ショウ



「ネクストが一般的な人間とはかけ離れた能力を持っているのは明らかですね。それで、何故貴方たちにとって彼らが人間というカテゴリーに入らないのか、俺はただそれが知りたいだけなんですよ」
「ふふ、人間と言うのはすぐにカテゴリ別にわけたくなりますからね、例えば彼は苦労性でそちらは熱血系、彼女は水色が似合ってあの人は白が似合う。この場合は他人を自分の主観で分けるというまた傲慢なことをしていますがこの場合はどうでしょう、あの子は年上、あいつは年下。これだと自分を中心として他人をカテゴライズしていることがわかりますね。ではもっといいましょうか、動物界後生動物亜界脊索動物門羊膜亜門哺乳綱真獣亜綱正獣下綱霊長目真猿亜目狭鼻猿下目ヒト上科ヒト科ヒト下科ホモ属サピエンス種サピエンス亜種、……はは、うんざりした顔ですねえ楽しいなぁ、今うんざりしたこと、よーく覚えていて下さいね、あなたがたがいつもやっていることもこのうんざりしたことの一部なんですから」
「けれど、貴方達がネクストを人間扱いしないのは仕方のない事なのかもしれません。なぜなら本物の人外というのを見たことがないんですから、ね。え? 俺? はは、やだなぁ、俺はそれこそあなたがたのいうごく普通の人間ですよ、人間を愛しているだけの、ね」
「あぁ、一つ忠告しておきましょう。貴方達、日本のホラー映画は見たことありますか? ない? そうですか。今度見てみるといいですよ。いや、海外のホラー映画は変な怪物や人外が襲ってきたというのが多いんですがね、日本のホラー映画は……ああ、もちろん幽霊とかそういうのはちゃぁーんとでてきます。なんですけれどね、化け物でも幽霊でもない、生きている人間が一番怖いっていうオチが多いんですよ。是非今後のご参考に」
「嗚呼、人間、愛しいよ人間! こんなにも俺がかきたてられるなんてそうそうない! なんでこんなにも魅力的なんだろう?! 愛している!! 人、ラヴ!!!」

作品名:零時前のヒール 作家名:草葉恭狸