小説が読める！投稿できる！小説家(novelist)の小説投稿コミュニティ！

ケータイ狂騒曲

　[機械音]
　　ＰＲＲＲＲ…ＰＲＲＲＲ…
　　今日モ繋ガレテルるるる…

〜１番〜
　[Ａメロ]
　　脳に埋めこまれたケータイがブルッた
　　今度は何の干渉だよ
　　エア・タクの運賃ちょろまかしたことか？
　　フェイク・セクサロイド売り飛ばしたことか？
　　安いスリルだ　見逃せよ　

　[Ｂメロ]
　　まるでテクノポリスの端末だ
　　寝た気がしない
　　夢の中まで不可避な【着信アリ】

　[サビ]
　　信じられるか？
　　コイツの存在が　もてはやされた時代あったなんて
　　信じられるか？
　　コイツと問題なく（ノープロ）で付き合っていた時代あったなんて

〜２番〜
　[Ａメロ]
　　政府のご所望は機械人じゃなくて
　　機械のような人間ども
　「裕福な生涯　終身保障します
　　強靭な生命　特約付加します」
　　なんてダマされ　このザマさ

　[Ｂメロ]
　　どうせテクノポリスの端末だ
　　どこにいたって
　　何をしてても不可能な【着信拒否】

　[サビ]
　　マジ笑えねぇ
　　コイツでストレスを　解消してた時代あったなんて
　　マジ笑えねぇ
　　コイツを友達（ダチ）みたく　大事にしてた時代あったなんて

　[サビ]
　　マジありえねぇ
　　コイツとの繋がりを　切られたくない時代あったなんて
　　マジありえ――

　[機械音]
　　ＰＲＲＲＲ…ＰＲＲＲＲ…
　　今日モ繋ガレテルるるる…


※現代では、手放せないケータイも
　遙か遠い未来では、手放したい存在ナンバー・ワン……