この穏やかなる朝は、僕にとって地獄だ。 (前編
僕たち凡人にとって、それは様々な日常のはじまりだ。
なぜかって?
そりゃぁ、朝が目覚めれば全生物も目覚める。
待ち焦がれようが
訪れを恨もうが
必ず訪れる。
だが今になってそんなことが堪らなく愛しくなる。
なぜかというと。
朝の目覚めは必然だが、
朝の「訪れ」となるとみんな一緒とは限らない。
でもおれはこう思う。
「普通の」朝を迎えられる人間はまだ幸せだ。
おれの「朝の訪れ」は、
憂鬱だ
作品名:この穏やかなる朝は、僕にとって地獄だ。 (前編 作家名:竹輪