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島原あゆむ
島原あゆむ
novelistID. 27645
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【第八回・四】ドンブラスココ

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「お!! いたいた!!」
京助の声が聞こえ乾闥婆がぴくっと動いた
「スイカバー買って…って寝てたのか;」
矜羯羅の横から元・開かずの間の中を見た京助が乾闥婆を見て言う
「スイカバー?」
矜羯羅が京助に聞く
「さっき食ったスイカの…今度は皮も種も食えますってぇヤツ? 食うなら和室にこいよ?」
チャっと片手を挙げると京助が足早に去っていった
「…先行くね」
矜羯羅がそういい残して廊下をきしませながら和室に向かった
「…沙紗…」
迦楼羅が小さく呟くとほぼ同時に乾闥婆がうっすらと目を開けた
「…あ…僕寝て…」
目をこすりながら乾闥婆が眩しそうに迦楼羅を見る
「疲れたのだろう…ここは涼しいしな…寝やすかっただろう」
迦楼羅が笑いながら言う
「迦楼羅はずっと起きていたんですか?」
立ち上がった乾闥婆が迦楼羅に聞いた
「ああ…少々話しこんでいてな」
迦楼羅が腰掛けていた窓際から降りながら言う
「京助とですか?」
歩き出した迦楼羅の後ろを歩きならが乾闥婆が聞いた
「…さぁな」
少し間をおいて迦楼羅が答えると乾闥婆が首をかしげた

「ギャー!; 何すんだッ!!;」
坂田の悲鳴が聞こえた
「いつまでも起きないからよみつるん」
そして明らかに何かを故意でやったような南の声
「だからってズボン中にアイス入れんなッ; 息子が風邪引くッ!!」
ギャーギャーという騒がしい声が栄野家に響く
「ワシ等も行くか」
迦楼羅が振り返り笑顔で言った
「そうですね」
乾闥婆もソレに笑顔を返すと元・開かずの間を出て行った