戯言の居場所
タナトス
月蝕の月光る夜の箱庭
生が息をひそめて震える
悲鳴の旋律に乗って
華麗に死は踊り笑う
恐れること なかれ 辿り着くべきは 終焉
生と死が絡み合う円舞曲
輪廻が育む
六道で奏でられた絶望は
極上の快楽
しびれる心と骨の髄まで
味わうがいい 命の狂演
生きとし死せるもの
死せし 生きるもの
等しく死からは逃れられぬ
始まりは終わりへの序曲
抗うこと なかれ 朽ちるは 必然なり
生と死が交わりあう輪舞曲
廻るタナトスのらせん
死を齎す神などいない
終演はその手で
凍れる涙と赤き血潮に
誓うがいい 終焉を受け入れると
生きゆく希望と 死にゆく絶望
時の流れは残酷
生と死が絡み合う円舞曲
月蝕の遊戯
終わりなきタナトスが導くは
永久の消滅
狂える心と愚かな魂に
刻むがいい 地獄の心地よさを