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ゆうかのエッセイ集「みつめて…」

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今の会社で働くようになって早くも3年目に入った。
この会社に限らず、色んな会社で経理の仕事に携わって来たが、思えばどこの会社もそうだった。

会社の利益も考えず、会社の財布は自分の財布。
公私混同も甚だしい。
会社が儲かっていて、従業員にもそれなりに福利厚生を努め、それでもまだ余りあるなら、税金対策として自分の私用に使うのもいいだろう。

ところがそうじゃない。

実際には、会社が支払いもままならないのに、自分は交際費と称して飲み歩き、計画性もなく不要なことに経費をかける。

そのつけは全て従業員にやってくる。
昇給はなし、もちろんボーナスもなし。
人によっては週休2日制だというのに、週に1日の休みすらないことも…。

それが当然だと思っている社長もいる。
一体従業員を何だと思っているんだろう??

従業員がいるから、会社が成り立って回っているんでしょ?
社長ひとりで 何もかも出来るの? って言いたい。

あれこれ命令する前に、自分がしなくちゃいけないことを先にきっちりやれよ! って言いたくなる。

私は経理担当だから、支払いが出来なかったりしたら相手との対応は私の仕事になる。
自分が悪い訳でもないのに、何度も何度も、すみませんが…とか、すみません。とか言わなくちゃいけない。
これほど嫌なことはない。

これを読んでる人が、もし思い当たるなら、あなたの所の従業員はこう思っているのかもよ。

しかし、かく言う私も名ばかりとは言え、かつて社長の経験もある。

一緒に始めたある人の甘い言葉にそそのかされて、社長になったものの、その責任の重さ、これには正直つらい選択を何度も余儀なくされた。

しかし、もともと独立したきっかけにもなったのは、先で述べたように身勝手な社長に嫌気がさして、それなら自分で……と思ったからなんだけど……。

実際、事業を継続してゆくことの大変さ。
これは自分でやった人にしかわからないだろう。
それに比べればサラリーマンのなんと気楽なことか。

結局のところ今、サラリーウーマンの立場にありながら、また社長への不満が沸々と……
そして 沈没寸前に見える社長の船が、いつ波間に消えるかわからない不安定な状態に日々怯えながら、それでも毎日を過ごしている。

なんとかでも、無事に過ごせている今にやはり感謝しなくては……。
明日はわからないのだから………。