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ゆうかのエッセイ集「みつめて…」

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いつもなら、電車の中では小説等を書いてる私ですが、今日からはしばらくの間ある本を読んでいます。

それは本とは言っても、ひとりの作家さんの書いた本ではなくて 複数の作家さんが書かれた小説などが詰まってる本です。

そして帰りの電車の中で、その文章を見つけて「はっ!?」としました。

『詩は感じるものであって、解釈するものではないだろう』

これは、佐藤愛子さんの書かれた作品の中の一文章なのですが、改めて文字にして見て 目が覚めたような気がしたのです。

私は詩が好きで、これまでにもいくつも書いています。
そして 詩とは書く人の心〔気持ち〕を文字にしたものだと思っていますから、その心を感じて欲しいと思うし、読むときには逆にその心を感じたいと思っていたはずなのに…。

今日その言葉を見て はっとしたんです。
と言うのも、最近の私は 素直に作者の気持ちを感じるより先に、作者が何を言おうとしてるのか…そっちばかりに気を取られていたような気がして。

そこで 考えました。本当にそうだろうか?と。
よぅーく考えてみると、そうでもない時もあるのです。
何も考えずに ただ気持ちだけを受け止めて 勝手に涙が流れてくる。
そんな時も 沢山あるのです。
〔どちらかと言うと私は涙もろい性質なので…〕

それなら 何故 意味を考えてしまう時があるのだろう?
自分なりに分析してみました。

難しい言葉が並んでいて、自分に意味のわからない内容が入っている時。
また、事実だけを述べたような詩。
そんな詩を読んだ時には、感動するよりも先に、作者は何を言いたいんだろう?と考えてしまうのです。

そうしてしまうのは、私が推理小説好きで、真相を知りたがりの性格だからだと思い込んでいました。
でも きっとそうじゃなかったんだと気付いたんです。

本来 本当にいい作品と呼べるものは きっと意味なんか何も考えずとも自然に涙が流れ、そして、笑みが浮かぶ…そんな作品なんだと。

だから私も、これから尚一層精進して そういう作品が書けるようにしようと改めて思った次第です。

人間って、わかってるつもりで、全然判ってない事が多いんですよね。
特に自分の事って!!

今日はまた一段と目が大きくパチッと開かれて、可愛くなったようです。うふふ。
     〔 ↑ これも己を知らぬせいか…〔笑〕  〕