ゆうかのエッセイ集「みつめて…」
今53歳の私。20年経つと73歳になる。当然だけど…。
ある時、何気なく目にしたネットの中の余命診断で、占ってみたら73歳で私は死ぬらしい。
私の父もそのまた父も73.4歳でこの世を去った。
「きっと当たっている」そう思った。
だからという訳ではないが、私がこの世界に別れを告げて、あちらの世界へ旅立とうと勝手に決めてる年。
もちろんそれは自殺とかではなくて、天寿を全うするという形で。
その頃の私は、今でさえ背が低いのに、もっと低くなっているんだろうなぁ。
そして顔はやっぱり、今よりもきっとしわくちゃで(笑)、まだ自分の歯でご飯を食べることが出来ているんだろうか?
歩くのも今よりずう〜っと遅くて、一歩の足を踏み出すのも大変かも。
一緒に歩く人をイライラさせて
「もっと早く歩けないの〜?」と、思わせているのかも知れない。
そう、孫は7人位いて、たま〜に顔を見せてくれてるだろうか?
子供達もすっかりおじさんやおばさんになってるんだろうなぁ。
そしてこう思っているんだろうなぁ。
「お母さんも年取ったなぁ〜」って。
その時私はこう言うんだよ。
「あんた達もすぐこうなるんだよっ!」って。
人生なんて随分長い様なのに、経ってしまうと本当にあっという間なんだ。
残りの20年。
私のそばには愛する人、そして家族が元気で居てくれるのだろうか?
今朝、通勤途中の電車の中で、年老いたしわくちゃ顔の老婆を見かけ、ふと感慨に耽ってしまった。
作品名:ゆうかのエッセイ集「みつめて…」 作家名:ゆうか♪