ぼくのしゃこう戦記 ③
自動車を運転した。
もちろん、自動車教習(しゃこう)である。この日は、MT車では
なくAT車に乗った。
前日から緊張していたぼくへ、母は「私が乗りたいぐらい。」と
励ましにならない言葉を投げてくれた……。
自動車学校に行く時間まで、ぼくは家で、PS3のGTA4で自
動車の運転の練習をしていた。かなりリアルなので(人を轢き殺し
たりすると「現地」の警察が追いかけてくる。)実際の運転の参考
程度にはなりました。
そして、とうとう運命の初運転のときがきた……。ただし、今回
はAT車。
教官の説明のあと、すぐにぼくが運転することになりました。教
習車というのは、名前がわからない古そうなトヨタ車でした。ここ
の教習車は、全部そのようです。まぁ、新しいトヨタ車より古いト
ヨタ車のほうがタフだと思いますが……。(ぼくの父方の祖父が運
転しているトヨタ車は10年以上もっているが、ぼくの家のVW車
よりも不具合が少ない。「次」は、ぼくがオーナーになりたいぐら
いです。)
さっそくエンジンをかけてみた。さすが、トヨタ車! どんなに
古そうでも、1発でエンジンがかかるぅ!(チャリーン☆
……それはさておき、エンジンはかかった。次は、ブレーキを踏
みながらサイドブレーキを解除しなければいけない。しかし、ぼく
はここでミスをしてしまい、間違えてアクセルを踏んでしまった…
…。サイドブレーキはまだ解除していなかったので、急発進という
ことは起こりませんでしたが、その場で爆音を出しての空ぶかし…
…。(゚Д゚)!? ← そのときのぼく
すごく緊張していたんです……。
なんとかいつでも動かせる状態にでき、前進と後退の繰り返しを
やってみることになりました。
おそるおそるアクセルを踏むと、車は急発進しました。ビックリ
して、ぼくは(教官もかもしれないですが)急ブレーキをかけまし
た。もちろん車は急停車、ぼくと助手席に座っていた教官は、前に
ガクン……。当然、教官にもっとゆっくりアクセルを踏むように言
われました……。
後退(バック)は、アクセルペダルを踏む量の調整で、バックミラ
ーを見ている余裕が無くて怖かったです……。(教官が後ろを見て
いてくれました。)
前進と後退の次は、いよいよ教習所内のコースをまわることにな
ったのですが、いきなり教官に「それじゃ、外周に入って。」と言
われたことにびびりました。なにせ、いきなり他の教習車も走って
いる外周のコースに、ハンドルをきって曲がりながら入らなければ
ならないからです……。しかも、ちょうど日没の時間帯という薄暗
いわけです……。
もちろん、ハンドルをどれだけまわせばいいかなんて、ゲーマー
のぼくにわかるはずがなかったので、うまく曲がれませんでした…
…。
その後も何度かうまく曲がることに失敗し、最悪なのは、右側通
行での走行を始めちゃったことです……。(もちろん、すぐに元の
車線に戻りましたが……。)つい、リバティーシティ(GTA4の
舞台である架空のアメリカの都市)を走ってるくせが……。
まぁ、そんなこんなでその日のしゃこうは終わりました……。
なんとか、他の車や物や人にぶつけることも無く終わりました。時
間は短く感じました。
当然ながら、ゲームの中の運転と実際の運転は全然違いました。
今度は、ATよりも難しいMTです……。
作品名:ぼくのしゃこう戦記 ③ 作家名:やまさん