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【オリジナル】初対面【俺は俺のもので、君のもの】

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剣との初対面 浩介視点

黄河には男の幼馴染がいると前から聞いていた。
小さくて可愛い。それだけを聞いていた。
男に可愛いって…と思ったりもしたがほんのちょっと期待してた。
あの黄河が言うんだからどんだけ可愛いんだろうって。
そんなこと思ってた俺を恨んでいる。現在進行形。
「剣!」
1年生の教室ではやはり上級生だということもあって目立つ。
黄河は隅っこの方に目を向けて名前を呼んだ。
小さい黒いのが近づいてくる。
「…先輩」
怖っ!
剣と呼ばれた子は目つきがものすごく悪い。怖い。そこらのヤンキーより怖い。
ていうかそのヤンキーが逃げ出すぐらいに怖い。
「ひっさしぶりー!」
大輝は普通に挨拶している。たしか中学が一緒だったんだっけ…
「あ、いたんすか」
「ひでぇ!相変わらずだなー」
後輩の生意気な態度に大輝は怒らずにこにこしている。これが普通なのか…
「…この人は?」
剣くん(君付けさせられずにはいられない)が俺のことを指さす。
「ああ、浩介だよ」
「……」
「ひ!?」
剣くんの目が細められる。
まじ怖い。
視線が痛い。
「けーん、浩介は良い奴だよ」
黄河まじ神様!黄河の一言で俺に向けられる視線は多少柔らかくなった。
「…よろしくおねがいします。先輩」
ふっと笑った。あ、可愛いかも
「よろしく、剣くん」
「…」
ま、また視線が鋭くなった!
「君付けしなくていいって」
「なんでわかるの!?」
黄河ならまだしも大輝がそんなことわかるなんて…!
「よく見てればわかりやすい奴だよ」
「よく見てわかりやすい奴って…わかりにくいよ」
「まあまあ、長い付き合いになるんだし」
「…よ、よろしく、剣」
「…はい」
あ、ほんとだ。柔らかくなった。
剣って人生損してそう…見た目的な意味で。
その見解は当たらずも遠からずだと付き合っているうちに理解した。