臆病者。
泣いても喚いても欲しがれるような人間に なれたら良かった
両手を伸ばした事なんてなかった
失望や裏切りが何より怖くて
無関心な横顔を作るスキルばかりが上がってく
欲しがる前に諦めることが 僕を痛みから護ると
染みこんだ呪いが体中で暴れる
時間がこぼした砂で 無数の傷口をあらう
ざらざらざらざら 涙の手触り
冷たくてまっくらなところに閉じこめてばかりの僕の心
一度だって優しく出来ていない
うつむいて歩くのは昔からの癖
つまづくことないようにと いつも怯えてる
ほんとうにほんとうに欲しい君を
見ないふりをする僕が大嫌いだった