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『赤く染まる優しい時間』

　暑さ対策の風鈴が鳴る住宅街を
　私は一人散歩に出かけた。

　長くなった日も沈み始めていて
　肌に当たる風は涼しい。
　すれ違う人々は各々に夕時を楽しんでいて
　散歩道は優しい雰囲気に溢れている。

　私は赤く染まる空を見上げ
　彼は今何をしてるかな、なんて想った。

　忙しい毎日の中の
　ほんの一瞬の
　優しい時間。