リバーシブル
そう言った時
私はどんな顔してました
とまどいが
貼り付いていませんでした
｢あっけらかんとしてていいよね｣
鈍感ではあります
｢楽天的なやっちゃ｣
行過ぎた悲観は
メビウスの帯みたいに
ひっくり返ってしまうこともあるんです
｢前向きなところを見習いたい｣
後ろ髪引かれながら
生きてきた気もするんですけどね
友の目に映る私は
オレンジのジャケット
私が知ってる私の内側は
グリーンのジャケット
私の知ってる私と
傍から見える私のギャップ
けれど
自分が知ってる自分なんて
ただの内側
ジャケットはリバーシブル
裏も表も私自身
傍から見える自分が気にいらなくても
そう生きてきたのだから
仕方がない
裏側も見て欲しいならば
ひっくり返して着ればいい
こっちが似合うなんて
思い込みかも知れないのだから