ことば遊び(詩)
あ遊び
ああ良い天気だ
あいするひとも側にいて
あうんの呼吸で意思が通じて
あえない日だってつながっている
あおい空を見上げる幸せ
あからさまに無視されて
あきられてきたようだ
あくへきの大雑把さのせいか
あけっぱなしの性格といっても
あこがれのひとには無神経に見える
あさ見た夢の相手はあなたではない
あしからずご容赦を
あすはプロポーズされるだろうか
あせる歳となりました
あそび暮らした三十路半ば
あたたかい言葉は
あちらこちらから
あつまってきました
あてのない再就職だから
あとは現金が欲しい
あなうんさーという職
あにめ声優という職
あぬすという言葉を平気でつかう
あねのなりたい職業は多いが
あの職業に良いだろう痔の専門医
あはははと笑っては
あひるのような口を閉じる
あふれる愛嬌の彼女
あへんは漢字の部首だという
あほさ加減もまた可愛い
あまりにも暇だったから
あみものを始めましたレース編みです
あむのはウェディングドレス
あめの日も晴れの日も何年も続けたが
あもう気が失せたのは四十路になったから
あやつり人形のように
あゆみがぎこちなくなるまで飲んで
あよよこよよと意味不明の叫び声
あらわれては消える幻視幻聴
ありがたくはない症状
あるこーるは程々になと
あれほど他人に言っていたのに
あろうことか今は私が聴くことば
あわててももう遅い
あんたは誰?