現実-リアル
…あるわけないよな。そんな技術があれば世界中の人々が使っている。
この俺、周りから厨二病とバカにされてる「山田 大紀」はそんな技術が欲しかったのであった…。
キーンコーンカーンコーン
今日も学校が終わった。
「大紀、一緒に帰ろうぜ!」
俺の席に一緒に帰ろうと誘ってきた俺の友達、「野田 一郎」、
彼だけは俺の厨二病を認めてくれる。
「おいもう帰るのかよ、早くその厨二病をお披露目してくれよw」
俺にそう話しかけてきたのは学校一頭が良くて女癖が悪い男、
「橋田 育弘」
「早く厨二病発動してくれよ!ほらほら早くw」
俺はこいつが大嫌いだ。俺は早く帰りたいから
「黙れ!!黙らないと俺の手からブラックホールが出るぞ!!」
と、誰にでも聞こえるようなバカでかい声で言ってやった。
すると橋田は
「ははは、ホントにやりやがった!こいつやっぱ頭おかいしぜww」
そう言って廊下に駆け出して行った。
「お疲れ。早く帰ろうぜ」
俺に優しく声をかけてくれる一郎。俺は恥ずかしさとかそんなものは捨てて
堂々と教室を出た。まったく、学校は嫌になるほど疲れるねぇ…。
家まで後少しになった時に俺はハッと思い出した。帰ってる途中からなんかカバンが軽いと感じてたのでカバンを急いで見てみたら、宿題を教室に忘れていたのであった。
俺は一郎に
「わりぃ!忘れ物した!また明日な~~~!」
そう言いながら学校に引き返した。一郎は
「まったく。困ったやつだε- (´ー`*) フッ」
そう言って一人で家に帰るのであった。
俺は急いで学校に向かう。学校に到着した。しかしまだ4時半頃だというのに学校は闇に包まれたかのように暗く冷たい感じがした。しかし、宿題を忘れればまた明日橋田にバカにされる…、俺は恐怖を感じてたが明日の為と思って学校の門を開けて中に入った。
その時!学校の屋上から
「ついにこの時が…あ~この現実が消えるのか…」
俺はその声にびっくりして学校から抜け出した方がいいと思い、門の外に出ようと試みる。その瞬間、屋上から
「や~~~や~~~…」
と悲しくて恐ろしい声が聞こえた。俺はもう何が何だか分からなかったが
全身が震えて、目を閉じ、その場に倒れてしまった。