神様
指先が震えてる
少し冷たい
僕はなんでこんなに頑張ってしまってるんだろう
なんて首をかしげてみたって
答えは知ってる
それはもう 僕の『くせ』だ
休まない『くせ』
頑張りすぎる『くせ』
楽に生きたいのにね
小さく息をついてやり過ごすことを覚えてしまった僕は
良く出来たニセモノ
それともこっちがホンモノなのかな
どうなのかな
なんかもうどっちでもいいな
リタイヤするってことは、死ぬってこと?
それはやだよ
怖いし 痛かったらやだし
上手に生きる方法を『誰か』に教えてもらっても
それはその『誰か』のもので
僕と同調することはない
わかってても 僕はやっぱり助けを求めてる
顔も知らない 声も聞きけない 僕だけの神様を創りあげて
安心して まるくなって ぐっすり眠れる場所がほしい
「大丈夫だよ」って
「頑張ったね」って
髪や頬を撫でてくれる手のひらがほしい
僕はそれを探すために また頑張るんだ
大丈夫って言い続けるんだ
冷えた指先で 流れる涙を握りつぶすんだ