こんな気持ち
その日の朝、寝坊してはいけないと思うと、何度も目が覚めた。
6時半に起きれば間に合うから、目覚まし時計をセットして寝たのに、最初に目が覚めたのは4時半、次に目が覚めたのが5時半だった。
その時、不思議なことに、目覚めた私の目の前に京ちゃんがいた。
京ちゃんは、淡い茶系のセーターを着て、私のそばに立っていた。
「あれっ?! 京ちゃんどうしたの?」と私が聞くと
「ちゃんと起きれるか心配で、早く目が覚めちゃったんだ。
もしかして寝坊するんじゃないかと心配で……。
だからそのままここまで来ちゃった!」
京ちゃんは、私を心配して来てくれたらしい。
でも、変だなぁ……私、玄関の鍵開けてないのに
どうやって入って来れたんだろう?
私は寝ぼけた頭で考えた。
そしていつの間にか、またウトウトしていた。
そして次に、6時半に目が覚めた時、そこに京ちゃんはいなかった。
あれぇ〜??? どうして〜??
ようやく気が付いた。夢だったんだぁ……と。
でも、ずいぶんリアルな夢だったなあ……。
もしかして京ちゃん、心配の余り幽体離脱して来たのか? などと、下らないことを考えたりした(笑)。
とにかく時間だ。