我輩はデブである―2章―
卒業アルバム・子ども百科事典・「ハリー・●ッター」全巻を使った有酸素運動
「量るだけダイエット」をはじめて10日目
朝 68.0㎏
夜 69.1㎏
「60kg台になったよ~~~!!」と浮かれる私に父母は「まだ、デブだよ」
父母の言葉は完全スルーし、私はあることを思いついた「運動取り入れたら、もっと減るかも…」
「もっと早く気付け!」とか「それより食事制限してみたら?」とか、ツッコミどころ満載だが、10日目を過ぎて「運動」をしてみる気になった。
翌日、仕事が休みだったので、「運動」って何すれば良いのかなぁ?と考えてみる。
ダイエットに良いのは「有酸素運動」だ。主に「ウォーキング」や「水泳」あと、「縄跳び」も良いと聞いたことがあった。ここで、自分の性格を分析してみた結果、私は外に出るのがあまり好きではないインドア派だった。休みの日は外出するより、家事をしているほうが多い。
外に出てする運動は無理だと思った。はっきり言って3日持つか分からない。家の中で出来る有酸素運動は無いものかと、「ためし●ガッテン!!」のHPを閲覧していたら良いものを見つけた。
「踏み台昇降運動」である。HPによると、目安は一日10分×2、3セット。足だけ動かせば良いので、テレビを見たり、音楽を聴いたり、本を読んだりしながら出来る!!
早速、ニンテンドーDSとタイマー片手に、家の階段を使って10分やってみる。
汗の量が半端ではない…デブゆえなのか、運動の成果なのか…
結局その日、調子に乗った私は20分×3セットをこなし、恐々、体重計に乗ってみた。
11日目
朝 68.0kg
夜 68.1kg
笑いが止まらない。世界征服した気分である。父母のツッコミも耳に入らない。
仕事の日は10分×2、3セット。休みの日は20分×2、3セットを目安に毎日「踏み台昇降運動」していた。運動場所は家の階段を使っていたが、通行の邪魔だと家族からクレームが来た。なので、母が台所で使っているミニ脚立を拝借し運動を続けた。しかし耐重量100kgのミニ脚立も、約70kgの私に何度も踏みつけられているうちに壊れ、母に激しく怒られた(もちろん弁償した)。
最期の手段とばかりに、卒業アルバムや、子ども百科事典、「ハ●ー・ポッター」全巻を積み上げ踏み台を作ってみた。意外といける!!
難点は、時々崩れそうになるので、直しながらでないと危ないということと、「ハ●ー・ポッター」の作者と、全世界のファンの皆様に対して若干後ろめたいことぐらいである。
(ちなみに私も「ハ●ー・ポッター」ファンである。賛否両論あったが、個人的には素晴らしい作品だと思っている)
20日目
朝 66.8kg
夜 67.5kg
ちょっと飛んで60日目(約2ヶ月後)
朝 65.2kg
夜 65.7kg
約2ヶ月でおよそ-5kg。もちろん順調に体重が減り続けたわけではない。途中、山あり谷ありだった。
作品名:我輩はデブである―2章― 作家名:邑上奈津美