つぶやき詩集 (1)
青春~今でも想っている
今日、この駅に降り立った
あの時の君は17
ニキビが一つ二つ
あの笑顔が甦る
今でも想っている
改札を出たとき
君に声をかけたのは
道を聞くだけだったのに・・・
その笑顔に捕まった
越してきたばかりの
不安な俺は君を愛した
誰にも止める事はできないこの想いは募るだけ
まさかの同じクラス
心で飛び上がった
斜め前の君の可愛い耳と長い黒髪
それを眺める至福の時
君が振り返るとき笑顔が付いてくる
今でも想っている
今でも想っている君はいない
陽に焼けた素肌の頃には二人で
町外れの丘に登ったね
初めての柔らかな白い手
あの日が甦る
そして、君に口づけをした
夕陽は二人を見守ってくれてた
今でも想っている
今でも想っているのに君はいない
人の心は素直が大事
人は皆、誰かを愛している
君の言った言葉を思い出す
初めて君を抱き締めた
真っ赤な紅葉の絨毯
今でも忘れない
今でも想っている
今でも想っているのに君は逝ってしまった
ここに降りたって一年
君は面影だけになってしまった
人は淋しい方がいい、その方が皆に優しくなれる
君の言葉に救われた冬は遠い彼方にある
離れない約束を果たせないまま
君は逝ってしまった
想い出と面影を残して
今でも想っている
今でも残っている
君の言葉が・・・
作品名:つぶやき詩集 (1) 作家名:Riki 相馬