つぶやき詩集 (1)
青春~ロマンス
君と出会ったあの夜
心のスキを見せなかった俺
何かを語りかけてくるその笑顔
汗をぬぐいながら、タオルの間から君を見た一瞬
君の視線が痛い
俺はその視線を無視して踊り続ける
君は踊らないでただグラスを傾けるだけ
何を待っているのか
何を求めているのか
話しかけてくる友達をよそに置いたまま俺を観てる
時折、視線を交わす俺に最高の笑顔をくれる
まだまだ、踊るぜ
その笑顔が消えるまで踊るぜ
君は話しかける男どもを総すかん
ほとばしる汗に情熱を乗せて踊り続ける
そろそろ、その笑顔をもらいに行くか
ターンをして振り返った先に君はいなかった
作品名:つぶやき詩集 (1) 作家名:Riki 相馬