頑張らない介護
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暗闇の毎日
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おふくろが逝ってからは
何の趣味もない親父は、家では
ただボーっとテレビを見ているだけだった。
痴呆は、どんどん進むばかり。
ときおりオムツの中に手をいれては
便をにぎって撒き散らしたり
布団や畳にねりつけたり・・・・・
オムツをはずして
押入れやタンスにしまったり・・・
家中がトイレのような、においでいっぱい。
機嫌悪ければ抵抗し
妻は投げ飛ばされてしまう。
オムツ交換も2人がかりの危険作業・・・・
妻も精神的に参っていった。
誰も助けてはくれない
兄弟身内も世帯違えば他人事・・・・
親父・妻・私・・・三人だけの暗黒な世界。