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犬を捨てる家があるわりには、けっこう世間は犬を
欲しがっているもんだと思った。

それなりの事情があって捨てるのだろうが、
捨てようと思う前にもっといろいろ手段を
思いつかないのだろうか。

彼らは動くオモチャではない。


命も意識も愛もあるんだ。



もっと真剣に、里親を探してやるべきではないのだろうか。



いっそ互いに生まれ変わって逆の立場を歩んでみろ！

と思う。



メス１匹は家に残り、ハアと一緒に暮らすことになった。


　　名前は


　　　　　　“風”と書いて、

　　　　　　　　　　　　　　プウ。


草原を吹く風のように、清々しく元気に育ってほしい・・・
なんてことは、あとからのこじつけであり、顔を見つめた時に
頭に浮かんだ名前がプウ。

ただ、それだけのことである。