二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
無未河 大智/TTjr
無未河 大智/TTjr
novelistID. 26082
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

仮面ライダーW episode Dragoon

INDEX|9ページ/14ページ|

次のページ前のページ
 

第七話 Jの戦い/久々の変身



「すまない…俺が忠告を忘れたせいで…」
彼らはすでに、事務所に戻っていた
フィリップはいつも翔太郎が寝ているベッドに横にさせている
「いや、俺も何も考えずにファングのマキシマムを使った。俺にも一理ある」
「だけど…」
ちなみに忠告とは、ファングのマキシマムは使うなと言うことだ
「だけど、このままじゃ奴らと対等に渡り合えない」
龍介はすでに知っていた
翔太郎がロストドライバーを持っていることを
「…一応…手はある」
そういうと龍介は、ポケットに手を突っ込み、銀色の何かを出した
「それは?」
「…ガイアメモリ強化アダプターだ」
ガイアメモリ強化アダプター
もともとはミュージアムから流出したもので、これをつけたメモリは一時的に内封されている記憶をアップデートすることができる
ちなみに前に竜が使っていたが、それはまだ竜が所持している
つまり…
「さっき、僕が作った」
そう、先ほど何かを作るのに没頭していると言ったが、これを作っていたのだ
「でも、照井のと形が少し違うな」
具体的にどのように違うかというと、メモリ接続部が平らではなく、階段状になっているのだ
「ああ。これはダブルドライバーのソウルサイドやロストドライバー用に形状をカスタマイズしたんだ」
「だからか…。で、これをどうしろと?」
「翔太郎、これを貸しておくから使ってくれ。せめてもの罪滅ぼしだ。僕が、忠告を怠ったせいで…」
「あんま深く考えんなよ。でもまあ、使わせてもらうよ」
「使い方は分かっているね?」
「ああ。前に照井が使っているのをみたからな」
「なら、いいか。…フィリップは、任せたぞ」
「ああ」
翔太郎は、急ぐように事務所を出た
「…」
龍介は、無言であるメモリを見つめた
色は黒
端子は無論赤
イニシャルの意表は「G」
「…これを…使うには…まだ早いか…」
これを使えば…俺は…戦えなくなる

「やっと見つけたぜ、ユニコーン」
翔太郎は、バイクから降りた
「ほう…よくここが分かったなぁ」
「まあ、探偵の勘ってやつさ」
「まあいい。どのみち、右側はいないのだろう?お前をつぶすことくらい容易い」
男はメモリを出し、スイッチを押す
『Unicorn』
そしてメモリを腕のコネクタに挿す
「行くか」
翔太郎は、フィリップが消えた一年間使用していたロストドライバーを腰に装着した
そしてメモリのスイッチを押す
『Joker』
メモリの端子は赤だ
そしてそのメモリをドライバーに挿す
右手の拳を握り、腕で「J」を象る
「…変身」
左手でドライバーを展開し、変身する
その姿は、Wがジョーカーのみで構成され、セントラルパーテーションが無くなった姿をしている
そう、これは…
「仮面ライダー…ジョーカー」
そういい、翔太郎は胸の前で、腕時計の位置を直すように左手のスナップを利かせる
「うおぉりゃぁ!!」
そしてドーパントにパンチを浴びせる
その攻撃はかわされることなく相手の頬に当たる
ドーパントは吹っ飛ばされる
そして負けじと腕にある角に竜巻を纏わせ、お返しにとパンチを繰り出す
それを、攻撃に特化した能力を持ってやすやすとかわしてみせる
ジョーカーメモリには、Wのときよりは能力が半減するが、攻撃に特化しているため、このような場面では優位性があるのだ
「さっきまでの威勢はどうした?」
翔太郎は挑発するように言う
「このやろうが…」
刹那、ドーパントの腕が変化した
両腕に角が生え、そこに竜巻が起こり、ドリルと化す
「うおおおお!!!」
そしてパンチを繰り出す
それはジョーカーの腹部に当たり、吹っ飛ばされる
「…負けるわけには行かない…リクレイムの…存在意義を!」
男は、リクレイムのために戦っている
リクレイムが正しいと信じてやまない
己の理念のために戦う
それが男の戦う意味なのだ
「…おまえ…。だが…!」
こちらにも譲れないものはある
仲間のため
街のため
そして
街を愛する住人のため
それが翔太郎の戦う理由
「こちらも負けるわけには行かない!!!」
そして翔太郎はドライバーに挿してある黒いメモリを抜く
それに先ほど龍介から借りたもの
ガイアメモリ強化アダプターを装着する
『Joker Upgrade』
そしてアダプターの窓に、「J」の意表と「DOWNLOAD COMPLETE」と表示される
それをドライバーに挿し戻し、展開する
『Saber』
展開した瞬間、ガイアウィスパーはそう発した
すると、ジョーカーの装甲はファングジョーカーのときのようになり、ボディサイドがメタルのときにメタルシャフトが懸架される部分に、刀が現れる
これは、ジョーカーセイバーだ
刀身と柄、鍔の部分のみで構成されるシンプルなつくりだ
マキシマムスロットは、少し大きく広がった鍔の部分にある
さながらエターナルエッジの柄を少しまっすぐにし、刀身を長くしたもののように見える
「行くぜ…」
そして背中の刀をとる
それで切りかかる
ドーパントは腕のドリルで受け止めるが、すぐに蹴りに合う
そして飛ばされる
その隙にジョーカーは肉迫し、また切りかかる
ドーパントに傷がつく
それに負けじとドーパントは腕を伸ばし、ドリルで攻撃しようとする
しかし大きくバックステップされ、かわされる
今度は別の角度から急迫し、切りかかる
そして敵の攻撃を避ける
さながら一撃離脱のようだ
それを何度も繰り返す
数回繰り返したところで、ドーパントが疲労しているように見えた
「さーて、そろそろかな…」
翔太郎は、メモリをドライバーから抜いた
それをジョーカーセイバーのマキシマムスロットにアダプターをつけたまま挿入する
『Joker MaximumDrive』
刀を構え、肉迫する
その刀には、紫色をした炎のようなものが宿る
そしてドーパントを切り裂く
「ジョーカーブレイク」
切り裂いた後につぶやく
そしてドーパントが盛大な爆発を起こし、メモリが排出され、ブレイクする
「…負けたか」
静かに男は目を閉じた
翔太郎は変身を解除し、男の脈を確かめた
よかった、まだ生きている
「…まったく、俺は…街を愛しているのだがな…」
男は立ち上がり、そういい残し、立ち去った

またひとり、幹部を倒した
一つ誤算だったのは、フィリップが倒れたことだった
まあ、フィリップはあの後回復したのだが
結局、また龍介に助けられてしまった
借り物であるにしても、ガイアメモリ強化アダプターの力はすごい
まあ、一時的に内封されている"記憶"をアップデートし、能力を3倍にまで増幅するのだからな
そういえば、あのユニコーンとか言う男…
あいつは結局、自分の理念のために戦っていた
あいつは、リクレイムのなかの良心なのだろうか
しかし、それを聞く機会を失ってしまった
とりあえず、隅においておくしかないな

そこまで打ち終えたところで、翔太郎は手を止めた
「あ、忘れてた。これ返すよ」
そして近くにいた龍介に差し出す
ガイアメモリ強化アダプターを
「ああ。こっちも忘れてた」
それを龍介は受け取り、懐にしまった
「しかし…」
「なんだ?」
「…どうしたら…リクレイムを壊滅させられるだろうか…」
翔太郎はあごに手を当て考えた
「…それなんだけど…」