しにたい。叫んだ貴方に恋をした
し に た い 。
できるだけ 大きな声で叫んだ
まるで 決意表明するみたいに
しにたいならしねばいい。でもしぬ勇気がないならしにたいなんて言うな。腹立つ。手首切ろうが自殺未遂になろうが僕には関係ないんだよ。所詮他人事なんだから。傷口曝さないだけマシかもしんないけどね。だいたい誰彼に訊かれていやならはじめからするな。理由があるから手首切ってますとか真面目に言われてもこっちは意味わかんない。自分がやったことでしょう。自分の血みてると落ち着くとかそんな心情もわかんないし理解しようとも思わない。理解しようとしたらしたでおまえになにがわかるんだって言われるだろうし。だけど理解しようとしなかったらしないでいつまでも不幸自慢を語られる。正直うざいしお涙頂戴してんじゃないよ。しにたいしにたいうるさい。だからしにたいならしね。だれにも迷惑かけずにね。だけど僕は貴方のいない世界で生きていくのはいやだ。
一息で そんなに喋る人はじめて見た
てゆーか あなたは誰
とりあえず このまま言われっぱなしは ちょっとだけ悔しいから
とりあえず、しなないよ
とりあえずね
-END-
(自信満々なあなたの顔に)
(盛大に吹き出した)
作品名:しにたい。叫んだ貴方に恋をした 作家名:仁美@hitomi