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猫遊戯 -オセロ・白-

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あとがき



以下駄文です、ご注意ください。

作品上では「傍観者」組に属する2匹の猫の片割れです。
オセロと言う言葉が入っているのは、勿論白と黒と言う部分もあるのですが。
彼らが傍にいる存在が、「世界をどう治めていくか」を担っているので
「オセロのように陣取り合戦をする」
と言う意味で、「オセロ」なのです。
遊戯なのは、彼らを操っている存在がいるから…と言う。
彼らもまた「人生自体が使役されている状態」の存在です。

白は純白をイメージしましたが、何にでも染まる、と言う意味で「自分が余りはっきりしない」「はっきり出さない」と言う、ある種有潤不断な存在…と言う部分がとても大きいです。
因みに、白はとても鈍感です。
その割には、一緒になる存在の事は良く分かっています。
良い子でいようとして、他人の顔(この場合は自分達がいた世界の住人ですが)を窺うことをし続けたため、「読めるようになった」と言う処世術でしかありません。
相手の心を読める等の能力はありません。
猫に与えられたのは、「その両目により世界を映し出すこと」です。
ただそれだけの存在なのです。
存在理由なんて関係ない、自分が生きるべき道を生きる、と言う事を体現してもらう、物語上の装置でもあります。

この話は紅を文字に起こした結果生まれたものです。
なので、この子は「一緒にいる子」のために「随分と良い子」になっています。

やはり、ここでも「物語には上があれば下がある」に乗っ取り、ついになる猫・黒がいます。
この子の話は、黒のお話しで。
作品名:猫遊戯 -オセロ・白- 作家名:くぼくろ