Log①
愛を知らない
あの人を愛しているからよ、と母は言った。
どこか遠くを見るような目をして言った。
もちろんあなたもよ私の愛しい子ども、と母は微笑んだ。
あの子が好きだからだよ、と友人は言った。
少し恥ずかしそうに、でも瞳を輝かせて言った。
お前のことも好きだよ、と友人は晴れやかに笑った。
あなたに恋してるからです、とその子は言った。
焦がれるような目をして言った。
あなたのことが大好きです、とその子は幸せそうに笑った。
僕の周りの人たちは、色々な愛を知っていて、僕に色々な愛をくれる。
でも、僕にはいまいち愛というものが分からない。
いつか、あんな目をする日が僕にも来るのだろうか。
2008/09/16
あの人を愛しているからよ、と母は言った。
どこか遠くを見るような目をして言った。
もちろんあなたもよ私の愛しい子ども、と母は微笑んだ。
あの子が好きだからだよ、と友人は言った。
少し恥ずかしそうに、でも瞳を輝かせて言った。
お前のことも好きだよ、と友人は晴れやかに笑った。
あなたに恋してるからです、とその子は言った。
焦がれるような目をして言った。
あなたのことが大好きです、とその子は幸せそうに笑った。
僕の周りの人たちは、色々な愛を知っていて、僕に色々な愛をくれる。
でも、僕にはいまいち愛というものが分からない。
いつか、あんな目をする日が僕にも来るのだろうか。
2008/09/16