夏に咲く花 2話目
そう思いながら帰り道を歩いていた。
すると後ろから声をかけられた。
見ると生徒会長の水崎朱音(みずさき あやね)がいた。
朱音:「駿、ちょっとヒマ?」
駿:「まあ、ヒマだけど。どうかした?」
ただ何でもない会話だが、何か急にドキドキしてきた。
朱音:「えっ…。まあなんか一緒に帰りたい気分だったから…。」
駿:「一緒に帰りたい気分ってなんだよ(笑)」
完全に俺はいつもは何とも思っていない朱音の事を意識していた。
朱音:「いや…、その…。
私、駿のこと…、好きだから…。」
…。えっ?いきなりの展開で俺はかなり混乱した。
確かにこのシチュエーションは何かあるとは思ったが…、まさかこんなことになるとは。
駿:「…、えっ?どういうこと?」
朱音:「だから…、あんたの事が好きだって言ってんのっ!」
駿:「キレられてもな(笑) まあ…ありがとう。」
朱音:「ありがとうって何よ! せっかくの乙女の告白を台無しにする気?」
駿:「いやいや、何を言ったらいいんだよ。」
朱音:「そこは普通は俺も好きだよ…。付き合ってくれないか?みたいな事言わない?」
駿:「まあ付き合ってあげなくはないけど…。」
朱音:「まあって何よ!もうっ、先に帰る。」
そういって朱音はさっさと帰ってしまった。
駿:「…なんか良くわからないけど、告白されたんだな。しかも今日あんな話してた直後に…。」