更新日時:2016-05-26 20:53:40
投稿日時:2011-06-23 21:44:21
マリナが残した手帳
作者: 楡井英夫
カテゴリー :ノンフィクション
総ページ数:1ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
マリナが住んでいたという家を探す。行き交う人はいない。その家は山麓にあった。廃屋となって見捨てられているのだろう、もう何十年も住んだ形跡がない。隣の家もそうである。いや、そのあたり一帯がそうであった。彼女が帰る所がないと言った意味がようやく分かった。近くには、墓があって、野草の花がそれを優しく見守っている。
玄関を開けた。壊れた障子戸、止まった時計。ここは親子が出たときに時が止まったのだ。マリナの手帳を玄関先に置いた。それが彼女の望んでいたことではないかと思って。
玄関を開けた。壊れた障子戸、止まった時計。ここは親子が出たときに時が止まったのだ。マリナの手帳を玄関先に置いた。それが彼女の望んでいたことではないかと思って。
感想コメント (2)
帰る場所がない‥さみしいですね。居場所がナイのも‥細やかな情景が目に浮かびます。 | 退会ユーザー | 2011-12-07 20:18:39
伝えたい細かな風景が浮かびます。 | 退会ユーザー | 2011-06-24 00:06:47