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佐崎 三郎
佐崎 三郎
novelistID. 27916
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問題。「問題は~○○がない。」の○○を埋めよ。

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井上陽水の『傘がない』は、
♪だけども~問題はぁ~今日の雨ぇ~傘がないぃ~♪
というのがポイントである。なんだかんだ言ってもオレには傘がないのが一番問題なんだ。と。

巷は天災や人災の後処理と、いい加減な政治に対する問題で盛り上がっているが、実は瑣末な問題、超個人的な問題が誤魔化しのなかで着々と進んでいるのだ。「あなたの○○がないは何ですか?」

恐ろしい人間。人間が最も恐ろしい動物である。50年よく生きてこれたと少し感動するのだ。勇気がないのでここで大きな声で叫べないのが悲しい。虚しい。殺人や犯罪という分かりやすいものでない行為が実に恐ろしいのだ。それは卑近なところでは、虐めや差別や仲間はずれ、大きくは政治の世界で行われているのである。

まあ、ある一人の男がいるとしよう。彼は表立って意見を言える立場で仕事をしている。そういう立場の人間が言うべきことではない言葉を吐き、それを否定できない取り巻き連中が頷くという場があったのだ。

それは本心なのか?と訊きたくなるような内容で、自分勝手にもほどがあり、人道的にも、常識的にも全く間違っている。それを堂々との賜る彼はいったい何様なのか?ワタシは彼を信じられなくなった。長年いっしょに仕事をしてきたけれども、人前に立てる身分になったとたん天狗になったのか。

天狗の群れがあちこちに出没している。なぜ、それは違うと誰も言えないのか。天狗の魔法にかかっているのか。そうだ、そうに違いない。悪いがワタシには無理だ。愚かな民衆は独裁者の毒にマヒしている。毒とは経済なのかもしれないが。

歯がゆい。人の命にもかかわることを口汚く罵ったアイツ。あの男M。いづれ分かる日が来るのか。周りのゴミ民を引き連れ、どこに行くのか。みんな、なぜなのか。なぜ、なぜ。ワタシは本当に悲しい。みんなを知っているはずっだ。みんなそんな人間ではなかった。変わるのか。変身してしまうのか。この変身は気づかないうちに行われているのだ。洗脳なのか。魔法なのか。
それともただのフリなのか。騙されたフリをして振舞っているのか。おい、おい、Nよ、Sよ、Mよ、、、、みんな気でも狂ったのか。おかしいよ。ほほんとうにオカシイよ。

ああ、ワタシには「勇気がない。」ケンカもしたくない。でもそうでもしなければ伝えられない。人間は終わりだ。そう、言いたくなってしまう。ああでもワタシは逃げるしかないのか。関わらずに見殺しにするしかないのか。矛盾にぶつかっていく勇気がない。すべてこの世は矛盾である。矛盾でできている。しかし、生きることはその矛盾と上手に付き合っていくしかない。その時に必要なのはいったいなんだ?

これが「愛」なのか。動物的な本能的な愛なのか。恋愛ではない。地球を救う愛でもない。それは矛盾である。ひとつに成れニッポンと叫んでいる政治が一つになっていまい。愛は自己犠牲である。他人に強いるものではない。寄付をしない人に愛がないと言えるのか?寄付したから愛があるといえるのか?ないともあるとも断言できない。では、冷たい言葉を吐いたMはその裏側に愛があったのか???

自問自答の繰り返しのなか、答はいづこ。あの歌のように「風の中」なのか。学習できない人間はいつまでも愛を語らざるを得ないのだ。救いはなにかしらの「希望」である。未来がもう終ろうとも希望を持つのだ。

「明日 世界が滅ぶとも 君は林檎の木を植える」

この言葉がいま、頭の中を天使のように通り過ぎた。

                             (了)

※曖昧なことしか書けない自分が情けない。
 恥をまた書いた。でも書かずにはいられなかった。
 真意はいつも藪の中。
 答はいつも白紙のなかの消した文字跡である。