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剣道部と風に揺れる相思花

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4章 蒼天の下、歩む神と小人達。


 なんやかんやで男子の仕度が終わり、やっと帰れる事に。」いつものように山神先輩達を待つ。仕度が終わってからも男子は帰るまでが長い。
あと5分くらいはかかるだろうな。さて、狭き門読むか。あれ?栞何処だっけ。
「清尾ちゃん栞かわいいね。」
はい?栞って本に挟んだはず。
「あの絵美先輩?その栞は何処で。」
「あぁ。今さっき栞挟んだ後に抜いた。」
「何処まで読んだか分かんなくなったじゃないですかッ。」
「え~。ガンバッ。」
「ロブスターめ・・・。」
「殴るよ?清尾ちゃん。」
「栞抜いた人が言わないでください。」
そこに、
「おっ。斉藤と清尾ちゃん帰ってなかったんだ。」
山神先輩登場。心なしか絵美先輩の表情が明るい。恋愛感情ですかな。
「んー。瑠里たちんなか入りにくいし。」
「嘘つけぇー。」
あ、ヤベッ。つい本音が出てしまった。
「なに?清尾ちゃん?」
顔は笑ってますが声が重いです。はい。
「山神線先輩!速く帰りましょうよ。」
迅が良い所にっ。良かった、死ぬとこだった。
「おう!今行く。」
山神先輩が走り出す。あたしもいくか。防具を担ぎ走り…
「重い・・・。」
出せなかった。極力早歩き。
でも慣れてくると案外走れる。追いついたものの息がキツイ。
神様と二人と帰るのか。今日も、日常通りに。