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活字中毒

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0章 活字で何もかもを表現できると思ったら大間違いだばかやろう
 生まれてすみません・・・
 さすがに人生149回も振られると自分が生まれてきたことさえ否定的になってしまう。1〇1回目のプロポーズというドラマが昔やっていたが、まさか自分がそれを超えるとは夢にも思わなかった。
 思い返せば一回目のプロポーズは小学5年生だった。
 そのころ、胸を弾ませいつもより30分早く学校についてから、まだ誰も着ていないことを確認し、その子の机の中に夜寝ずに書いた懇親のラブレターを入れて、ミッションを終了させ、心の中でガッツポーズをして、何事もなかったように自分の机につき、わくわくしながら彼女が登校するのを待った。
 彼女の机に入れたつもりが隣のしかも意地悪で有名な男子の席に入れてしまい。大声で読まれた・・・なんて落ちならまだかわいげが・・・(それもそれでかなり恥ずかしいというか、そちらのほうがクラスの中全体の笑いものなので学校に来れなくなるくらいショックなのだろうが・・)
 彼女は机について、机の中の懇親のラブレターを見て、感動して、OKサインを出して自分が小さくガッツポーズを決める予定だったのだが、OKサインどころか、なぜか(死ねごみ虫、近寄るな)みたいな目で訴えられ、その後卒業まで彼女とお話すらしてもらえなかった。
 それから高校生にいたるまで15人に平均10通くらい送ったが全て撃沈してしまった。今日も一人でさびしく本屋でおかずを買って、右手を相手に欲求不満を解消しよう。
作品名:活字中毒 作家名:loveso31