君と僕の物語 _第一話_
僕の生まれた時代、生まれた場所では、人は皆、金色の髪と青い眼を崇拝していた。
金髪の髪と青い眼を持つ者は、王族として君臨する。
その他の髪の色、眼の色を持つ人は皆、平民だった。
しかし、何故か紅い眼をした者は呪われた眼と呼ばれ、蔑まされていた。
そんな差別の多い時代、僕は不運なことに
金髪の髪に、左目は青い眼、右目は紅い眼で生まれてきた。
僕は、親がいない。
正確には、親の顔を見たことがない。
けれども、僕が生きているということは誰かが僕を生んでくれたのだろう。
きっと僕は、生まれてすぐ捨てられたんだ。
そして僕は、誰かに拾われ、売り飛ばされ・・・
いったいどうしてそうなったのかは、分からないけど
物心ついたころには、どこかの大きな屋敷で働いていた。
当時、僕は5歳だった。
屋敷の人が配慮してくれたのか、右眼は前髪で見えないようになっていた。
屋敷での扱いは、差別され酷いものだったが、生きていけるだけ感謝した。
それでも、毎日が辛くてどうしようもなかった。
そんな時、君に出会った。
続く。
作品名:君と僕の物語 _第一話_ 作家名:ねぎ連