NO TITLE / 終わる、世界へ
終わる、世界へ
あの頃はよかったと笑う日々は虚しくて
思い出に浸ってしまうのは馬鹿馬鹿しい
現実は辛い事ばかりだと知っている
だからこそ求めてしまう理想
実に下らない理想
夢を見た 幼い時の夢だった
光に溢れた未来への天望は霞む
ただ流されていく世界で
僕は何を見つけただろう
世界はいつでも平淡で
焦る僕を嘲笑っていた
何が楽しかったのか
忘れてしまった 月が欠ける
ただ流されていく世界で
僕は何を見つけただろう
世界はいつでも平淡で
焦る僕を嘲笑う
ただ終わりへ向かう世界で
僕は何ができたのだろう
所詮は小さな生命体
影響など何もないのに
どこで間違ったのだろう
わからないままだ 月が欠ける
作品名:NO TITLE / 終わる、世界へ 作家名:六月水生