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ワールドエンドクリムゾン-6 ウィリアムの場合

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ウィリアムはなにか手がかりが見えた時、大幅に魔力が削られる感覚に襲われた。
「っ・・遣い魔がやられただと・・。」
小鳥に気づきそれを破壊した者がいるらしい。きっとその人物はこの探し人の近くにいるのだろう。そして探されると都合が悪いからすぐさま小鳥を破壊した。
「もう一度、探索するか。範囲はしぼられたが・・・。」
ウィリアムは他の鳥たちを戻すと街の地図を広げ小鳥が消された箇所を大きく円で囲う。
「学生地区か、あそこはごちゃごちゃ建物がこみあっているからな。厄介だな。」
その地区は学院に近く、通う学生たちが住まうことの多い地区であった。治安はそこそこ良くただし安下宿などが沢山あり路地も非常にいりくんでいる。
「こちらに気づいて場所を移されたらまた一から始めないといけないな。すぐに始めるか。」
削られた魔力は未だ回復していないが遣い魔のストックはまだいくつかある。ウィリアムはもう一度遣い魔の鳥を放つ。それは先ほどの色彩豊かな小鳥ではなく、青い羽根の烏の様な鳥だった。三羽鳥を外に放つとウィリアムはもう一度地図に向かい合うことにした。