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神森 誠二
神森 誠二
novelistID. 25871
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ああ・・なんてことに

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苦手な物…
 それは、誰にだってあること。
 ある人は、食べ物を苦手とし。
 そしてまたある人はスポーツを苦手とする。
 そんなのは、まだマシなほうだ。
 とにかく、この俺こと神流(かみながれ)純(じゅん)の嫌いな物はそんなショボイものではない。
 なぜ、こんなものを嫌うか、神にでも訴えてやりたいところだ。
 そう、俺がこの世界でもっとも嫌いな物は。
 「おっはよー純♪」
  ―女である。
  


 女…それはこの地球上で必ずいる者、いや、必要不可欠な者と言った方がいいか。
 何せ子孫を作るには男と女の二人が必要だ。
 しかし、そのことが解ってても俺が女嫌いなのは変わらない。
 なぜ嫌いになったのかというと―
 これを言うと長くなるのでザックリ言うと。
 過去に女がらみでいやな経験があったからだ。
 こういうのを、トラウマって言うんだっけ。
 とにかく、そんなこんなで、俺は女が嫌いになってしまったのだ。
 さっき挨拶してきた、恋仲(こいなか)綾乃(あやの)でさえ、ちゃんと話すのに十年以上かかった位だ。
 綾乃とは生まれたときから幼馴染だ、昔は、何事もなく気軽に遊んでいたのに。
 しかし、俺が女嫌いになった途端(とたん)にその仲は一瞬にして崩壊した。
 まるで馬鹿でかい刃物で二人の仲という硬い糸を簡単に斬った感じに。
 身長は中くらいで、性格は天然で勉強もスポーツも出来、まさに完璧な優等生だ、しかし本人は優等生と言われるのは嫌いらしい、理由はいまだ不明だ。
 こいつも俺と同じようなことがあったんだなと俺は思っている。
 「ねー、ちょっと挨拶したのに無視ですか~」
 綾乃がちょっと怒ったように聞いてくる、俺は適当に。
 「あーすまん、ちょっとボーっとしてた」
 なんて誤魔化してやった、そうすると。
 「そっか、あんまりボーっとしないほうがいいよ、授業中とか」
 「ああ、そうだな」
 と俺はうなずき、学校へと、向かっていた。
 そのときまだ俺は知らなかった
とてつもなく残酷なことがおきるとは、知らなかった。