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魔法少女リリカルマギカ(第1話)魔法少女大決戦(改)

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第2章 落ち着いている場合ですか



その頃、マギカ宇宙の、ほむらやマミ、杏子達、
魔法少女チームは強力な謎の敵に包囲され、
危機的状況にあった。

その魔獣の放つ魔力弾をジグザグに高速移動して回避しながらも、
なかなか反撃のチャンスを掴めず、佐倉杏子はイライラしていた。

『な、なんなんだよ、こいつらは?!!
 こんな魔獣なんてありえねえぞ!!!』

魔獣とは、人間の負の感情エネルギーが実体化した怪物であり、
魔法少女にとっては、駆逐するべき敵である。

その外見は、白い衣を着たスキンヘッドの巨人の様なモンスターである。

頭部は実態が一定しておらず、破損した複数のキューブ状に分裂して
揺れ動いているのが目視できる。

通常の魔獣は、ほむら達の世界の尺度で約30から50メートルの
全高を持つが、今、目の前にいる魔獣たちはどう見ても
全高70メートルはあった。

さらに、奇妙なのは攻撃方法である。

魔獣は、普通、先端がツメのように鋭い白い糸状の触手のような器官を伸ばして、
敵に突き刺すという物理攻撃を行う。

だが、今、ほむら達が相手にしている魔獣たちは、赤い色の炎熱系の
魔力弾を武器にしていた。

魔法の弓を手に、赤い魔力弾を回避中の暁美ほむらが
杏子に返事を返す。

『たしかに。
 この世界では今までにこんな魔獣は出現したことがないですね。』

魔獣の放つ魔力弾は、直進するのみで、ホーミング(自動追尾)はしないので、
回避するのは簡単だっだ。

ほむらは、敵の攻撃の隙をついて、杏子を援護したいのだが、
狭い結界の中で、複数の魔獣が魔力弾を連射してくるので、そのタイミングが難しい。

そして、ほむらに比べると、スピードの遅い巴マミは、
連射される魔力弾を避けるだけで、精一杯だった。

『落ち着いている場合ですか?!!』

確かにこの奇妙な魔獣は、3人が今までに倒した魔獣とは、
攻撃力、防御力、スピード、
そして魔力と全ての点で段違いとしか言いようがなかったのである。

彼女達の目の前にいる敵の正体は、ロストロギア融合魔獣だった。

☆ ロストロギア(古代遺物)、サイコクリスタルについて、解説。

本来の機能は人間の精神エネルギーを吸収して、魔力エネルギーに変換すると言う物。

魔力資質の無い人間に、魔導師の能力を与える事を目的として、
レジアス中将がスカリエッティに製作を依頼した物と思われるが詳細不明。

基本的形状は、透明な6角形のクリスタル。

六芒星(正三角形と逆三角形の組み合わせ)の魔法陣の中心に球体の石があり、
この球体の石は機能コアであり、六割ほどがクリスタルに埋まっている。

機能コアの球体の石は、初期状態で、色がスカイブルーですが、
人間の精神エネルギーを吸収するとしだいに色が、深い青に変化し、
次に紫、次に赤、最後に黒く変色します。

黒く変色後、さらに精神エネルギーを吸収すると、
そのエネルギーを元に自分の自意識を持つようになり、石の中心に目が出来ます。

発生する目の色や形は、どのような感情の精神エネルギーを吸収したか
によって異なり、人間のような目の場合もあれば、
猫のような目、爬虫類的な目の場合も有ります。

サイコクリスタルは、最初は魔獣に寄生して、魔力を与えますが、
その内自分の自意識を持つと
魔獣の体を乗っ取り自分がコントロールコアとなります。

本事件終結後、かなりの時間がたってからサイコクリスタルの中心の石には、
インキュベーターの母星でしか採取できないはずの特殊な鉱石が
含まれている事が判明します。

この特殊な鉱石をスカリエッティに譲渡したのは、
ハチべぇと言うインキュベーターであることが、
さらに後になってから、明らかになります。

彼は、自分ではいつも良い仕事をしていると、思い込んでいるのですが、
いつも悪い結果しか、残さないので、パートナーの魔法少女達だけでなく、
同族からも、うっかりハチべぇと呼ばれています。

彼は別に頭が悪いわけでなく、知能も高いのですが、
自分の行動の結果がどういうものになるか、
予測する洞察力や直感力に欠けているようです。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇