魔術師たちのPCゲーム
僕もそんな風に死ぬのだと思っていた。
くだらない。しかし無意味ではない日常。それを時に笑い、時に泣き。普通に平凡に過ごしていくのだと思っていた。
しかし世の中には知らない方が良いことがある。
それをこのときの僕はまだ知らない。
知りたくも無かった。知らずに正解だった。知って何になる。面倒ごとに巻き込まれるだけだ。子供の頃は人並みにヒーローに憧れたが、今は決してそんなことは無い。悲劇の先には絶対に笑顔が無い事を知ったから。これも知りたくない事実。しかし知らずに居ると、傷つくことがあまりに多すぎた。ただそれだけだ・・・。
作品名:魔術師たちのPCゲーム 作家名:汐沢ゆな