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村上さんと些細な事で喧嘩した。
今は自分から少し離れたところで彼女は背を向けて、膝を抱えて座っている。

「ごめん」

しかし、村上さんからは何の返答も返ってこない。
どうしようかと考えたがいい解決方法は浮かんでこない、途方に暮れかかっていた。

「バカチン」と村上さんは言った。

はっとして見上げると微妙に目を潤ませた村上さんが顔だけをこちらに向けていた。

「すぐに言って欲しかったな。ギリギリ及第点」

苦笑いで返した。