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ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
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マジェスティック・ガールEp:1 まとめ

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4.



〜連邦兵士Cの主観視点

 『奴ら』が、船の隔壁を透過して進入してきた。
 俺たちは、泡を食って応戦した。
 でも、無理。通常兵器は『奴ら』に通じない。
 それに、この船には<アクエリアス>を運用出来るマジェスターもいない。
 対抗手段はゼロ。皆無。詰み。
 もはや俺たちは、加工肉にされる為、並んで順番待ちをする
 屠殺場の家畜同然。
 仲間は無残にも、『奴ら』に食われ、叩きつぶされ、へし折られ。
 ただの肉塊になっていく。中には、アクトゥスゥ素子に 浸食され、『奴ら』になってし まった連中もいる。
 かつての仲間に殺されるなんて冗談じゃねぇ。
 俺は生き残ってやる。生き残ってやるぞ。
 あ。…ああ―!なんて…こった。
 密かに好意を寄せていたオペレ―タ―の、アンリちゃん。
 国防大を卒業して、この艦に着任したばかりの若い女性新任下士官。
 …おいおい、ふざけんなよ。『奴ら』に捕まっちまってるじゃねぇか。
 あんな痛そうに顔をゆがめて、足をばたつかせて、可哀想に。
 くそぅ、待ってろよ。今…!
 俺は、ライフルを構えた。が…!
 あ…おい。
 おい、やめてくれ!やめて…ッ!
 ぱき…!…ぐちゃちゃちゃ。…ばちゃちゃ…。
 アンリちゃんは、無残にも…
 かつてアンリだった……が、目に入った。
 !?うぶっ…!
 おぇぇ――。
 げほっ…、ごほっ、ごほっ。うぇぇ――…。
 『奴ら』が俺の方を見た。
 あ…。
 おい。くるな!くるんじゃねぇよぅ!!
 くるな――…ぎゃっpぃッ!

 空白。 
     暗転。
          空白。
              覚醒。

 ――なにかおかしい。
 具体的にはわからないが、なにかがおかしいんだ。
 目を覚ますと、”みんな”が俺の顔を覗き込んでいた。
 その中には、友人のフランツもいた。故郷から付き合いのある幼馴染だ。
 ???
 なぁ、なんでなんだ?
 なんで皆そんな顔するんだよう。わけが分からないぜぇ―。
 なんか…、視界がぼやけて見えるし。
 あ―、さっき『奴ら』に襲われたんだっけ…。よく無事だったなぁ。
 …怪我でもしたのか?頭が、ぐわんぐわんする。
 俺は、立ち上がった。

 ――かん…。
     かん…!
        カカカン!!

 いて…!
 あいてぇ――!おい、おい!俺は味方だぞ、 なに撃ってんだよ。
 敵はあっちだ、あっち!
 あ…。おい、おい…フランツ。
 お前、友達を見てなんでそんな顔するんだよう。
 まるで俺が、
    
    目―― ゆ― are るっきん iS み―。 ――視

『× #$ いひ 物 ォF %#$ 』 を
       見る みたいな 顔して よう。

    驚怖―― るっく there m××St×r iS.――驚愕

 俺が…。俺が…!?
 俺は走った。不安になって、走った。
 みんな、にげる。逃げる。逃げる…!フランツも、逃げる!!
 おい、待ってくれよ。
 待ってくれよ、フランツ。友達だろぅがよぉ―。
 なぁ、おい。不安になるじゃねぇかよ、なぁ。なぁ!
 なぁ、フランツ――!

     ぶちゃ。

 れ?
     …あれ?
             あれれ?

 潰れたトマトみたいに、なっちまった。
 …た、だけなのに。
    さわった だけ なのに。
    なのに…のに、にぃ―。

 にひ、ひひひ…ひっひヒヒヒヒいぅヒぃいひいひヒヒ!

 どういうこった?どどど…どゆ湯…こったコッタ_?
 パナナこったたた、たたたたたたt??
 あ、ででも、すげげなんか、7なな、なんか。
 あったかカ、かかァ――――いィィぃEE良い〜…!
 すげ、すげげ、あ…あしし院、安心すするるりゅぅぅ―――。
 満たさぇ…るっ!満たらぇるブゥぅうう――。
 え…えへ、えべぇへへへぇ―――っ!!

 …えへ。

 俺は、”みんな”を見た。”みんな”、後ずさった。
 後ずさって、逃げていった。俺は、”みんな”を追いかけた。

 待ってくれよぅ、みんななにゃぁぁ〜。
 あしん、あじじしん、あじん安心するだにょう。
 ぐしゃっとやると、温かい気持ちになるんだひょ〜〜ぅ。
 えべ、えべ、へへべへjへへ―!

 はい。つか まえ たぁ〜〜。
 あぴゃ、にゃはぁ―――。やた―。たっちぃ―――。

 びちゃ!

 あひひいいい―。
 また、”びちゃ”ってなったぁ――。
 あれぇ―、”また”だぁ〜。なんで、だ ろ ぉぅ??
 でも、いいかぁ―。あじんする、し。
 あったかぁ〜いぃぃ、気持ち、なるし。

 三人いた”みんな”が、二人になった。
 二人はその場で立ちすくんでいたが、真っ青な顔をしてまた逃げ出した。

 おぉ―い。Naんde逃げルンだよ、Yお〜〜ゥ。まっ、てぇE――。

 廊下のT字路で、二人が二手に分かれた。
 俺は、左の方に走って行った男性兵士のほうを追いかけた。
 彼は、もんどりうって転んだ。
 あっという間に俺は、彼に追いつき。そして――

 びしゃ…!
”たっち”した。

 あ―…。”また”だ。”
 また”、ホ―ルトマトになっちまったtttttぁ。
 わけがわからねぇNeeeNENEENE。

 右に走って行ったのは女性士官だったはず。
 黒いショートヘアの綺麗な人だった。うん、美人は…いい!
 俄然やる気が でTちぇ きたyぁぞぅ!
 よし、おぉぉぉOOOOぃぃEEEぃぃ!追いかKEkekeよluluう!!
 げへ。げhe。geべ。

 俺は、走った。俺は彼女に追いつくために。
 一人は、不安だ。とても不安なんだ。
 安心をくれ。俺に安心をくれよ。一人は、嫌なんだよぉぉ――。
 あ。いた。いたぁぁ―――。
 女性士官が、走りながら後ろを振り返り、俺を見た。
 彼女は、悲鳴を上げて絡みつきそうな足を必死に奮い立たせて走っている。
 可哀想に。とてもふうふっふffff不安なや、にゃにゃんだなぇ。
 待って!待って―――!俺が、俺が、安心を、あああっしししんを
 さささあ、させてあげるりゅょう――――!
 はぁ――い。やったぁぁ――――。
 お い つ い た ――。美人さんげっとととと――――

 ――”それ”は、船の隔壁を突き破ってきた。

 わ、お。あれ、あれ、マジェスター?
 <アクエリアス>装備した、”まへしゅたぁ―”だぁ。
 しかも、リミテッドっててててテンじゃねぇかぁ。
 俺れれれ、ふふふふ…ファンな、だだぁぁ。きゃほ――ぼぉ。
 やったぁ、たっすかるぞ。た、すす、きゃる。
 これで、おれ たち。 た す、 か る ぞぞぅ。
 
 ――黒い<アクエリアス>が宙を舞い、手に持った”ケイン”を。
 裁断機のカッターをそのまま長くしたようなそれを―――に振り下ろした。
 斬撃。裁断。両断。破砕――!
 俺の、体の表面に”亀裂”が走る。

 たしゅかり…。うlyっう、ぼっぼぼぼぼぼっぼっーーーーー!?
 な!なななな、なにゃにすんだやぁぁぁーーー!
 いっててぇ、じゃねぇかよー!マジェスターは人を守るのが画が亜g、仕事だろrがぁ!