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ミムロ コトナリ
ミムロ コトナリ
novelistID. 12426
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マジェスティック・ガールEp:1 まとめ

INDEX|56ページ/80ページ|

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「ははぁ、なるほど―。でも、なんでアクトゥスゥは物質や生命に憑依したりするんでしょう?私たちと仲良くなりたいとか??」
「まぁ、近いな。連中が行為に及ぶ理由はただ一つ。――好奇心さ」
「好奇心?」
「そう。子供が虫を捕ったり、弄ったり。珍しい動物や生き物を見たら、触ってみたい。
調べてみたい。反応(リアクション)を見てみたい。そう言う、興味本位の純粋無垢で無邪
気な好奇心」
「え―。好奇心で、違うものに変化させられたり、意識を乗っ取られたりしたら、たまっ
たものじゃありませんよ―」
「ごもっともだ。そういうのって嫌だよな。不気味だよな?追っ払いたいよな?」
「はい」
「連中が目をつけたのはそこさ。俺たち人類が持つ潜在的な忌避衝動。異物に対する過剰
な排他性と攻撃性に目をつけたんだ」
「なんの為にです?」
 一瞬の沈黙。その時、ガクンと機体が揺れた。高速艇が、発射用カタパルトに固定された音だと分かった。
「そりゃ―…これから分かるさ。その目で見ればな」
「むぅ―。もったいぶって意地悪です、ヒューケインさん。ここからが面白そうな所なの
に…。でも、アクトゥスゥの生態や性質、よく分かりましたよね。我々、人類も」 
「まぁな。流石に、三百年間も連中とやりあってるんだ。人の知恵を侮ることなかれ。行
動パターンやルーチンから、その生態も大体は調べがついて、解明できているのさ」