外に
ほぅ、と吐き出された息と共に、少しずつ魂までもが吐き出されているような気がしてならない。
と言えば、
そのような事があるわけがない。
吐き出されているのならば、息を吸うたびに魂を取り入れているとでも言うのか?
と笑って返された。
そうではないのだ。ただ呼吸をする度に魂を吐き出しているのではない。
ただ溜息を、草臥れたと滲ませるように吐き出された息に魂が外へと出て行くのだ。
気持ちをすり減らし、気力をすり減らし、草臥れたと、疲れたのだと
外にそれらを吐き出すようにして出される息にこそ、魂までもが外に出て行くように感じられる。
「重たい溜息ばかりを吐いていても、疲れは取れないんじゃない?」
気をすり減らし続けて外へと溢しているのだから、楽になるはずもない。
「かも、な」
そう言ってはまた はぁ、と息を吐き出す。