ダジャレ
ひらたく言えば、毎日ヨッパライの話し相手になってやっている。
お代金を頂くのは、酒やつまみの対価だけなのだから、そう言わせてもらってもいいだろうと思っている。
と、こっちが勝手に思っているだけで、向こうからしたら「お前の店を選んでやった」ことの対価が話し相手をしてもらうことなのかもしれない。
つまり、お客によってはこのへんのことはチャラというワケだ。
「常連」という人種がいる。
わがもの顔だ。
「家が近い」だけである。
この常連のひとりにダジャレ連発男がいる。
ワタシは自分で店を開くまでは特に意識せず、ときたまダジャレを口にすることもしばしばだったが、この男、いやお客が現れてからというもの、ダジャレが公害であることに初めて気がついた。
つまりOLの気持ちが分かったワケである。
「セクハラ」だの「パワハラ」だのをよく耳にするが、「ダジャハラ」を声高に叫ばない日本の女性は世界に誇れる謙虚さである。