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Loveself プロローグ~女神編~

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「やっべえ先生来た!じゃあ留衣また!」
勝手に一人で慌て、わめき―――馬鹿は私にそれだけ言って、逃げるように席に戻った。

「……」
何を言っているんだ、大袈裟な。
またも何も、同じクラスですぐに顔を突き合わせるだろうに。
馬鹿は言葉も知らないのね、そう考えもう一度そっと溜息をついた。
女神も楽ではない、あんな馬鹿と対等に話さないといけないのだから。
あいつといて、心が休まったこともない。私を愛しているのなら、もっと私を『崇拝』すべきだというのに―――


―――ああ、本当に、馬鹿。


そう呟いたのは。
私が、心から馬鹿に呆れているからで。
決して、間違っても―――好きだなんて、ありえないんだから。