更新日時:2016-02-03 19:57:06
投稿日時:2011-03-27 19:40:44
それぞれの選択、モモコとナツの場合
作者: 楡井英夫
カテゴリー :掌編小説・ショートショート
総ページ数:2ページ [完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
ナツのいいところは躓いて転んで泣いても、次の日には何もなかったように笑顔になれることだ。そんな真似はモモコにはできなかった。今はそっとしておこうと思い、モモコはさよならも言わず、そっとナツの部屋を出た。
翌朝、モモコはナツに電話した。
「犬、どうする?」
「あげる」
「じゃ、もらうわ。それから、夫と別れることにした」
「良かったね」
「実家に戻ってやり直そうと思う。ブルドックと一緒に」
「今度、遊びに行くね」
モモコがそう言うと、二人とも声をあげて笑った。
翌朝、モモコはナツに電話した。
「犬、どうする?」
「あげる」
「じゃ、もらうわ。それから、夫と別れることにした」
「良かったね」
「実家に戻ってやり直そうと思う。ブルドックと一緒に」
「今度、遊びに行くね」
モモコがそう言うと、二人とも声をあげて笑った。