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道の曲がり角【詩集1】
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月
背中を丸めて家路を急ぐ
凍える真冬の帰り道
真っ黒でピカピカした
どこまでも高くて透明な空の彼方に
丸い銀色の月が掛かっていた
キラキラ光る小さなひとつの星を従えて
歩いても歩いても
狭いビルの谷間から見える小さな空の隙間からも
月は銀色の透明な光で照らしていた
ただ黙って照らしていた
作品名:
道の曲がり角【詩集1】
作家名:
maki