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真っ黒なこと

柔らかな光が夜の街に浮かんでいた
あれは叶わなかった夢たちの幽霊
暖かく素直に
成仏出来ますようにと
静かに願った


地面をはいつくばる
細かな白い粒
これは消してしまったそれぞれの恐怖
冷たく鋭い
小さな過去が消えますようにと
願っては見るも…


かつての希望より
かつての絶望の方が

より色濃く歩き続ける

全部泥団子にして

あの人に食べさせれればいいのに

なんて、また

真っ黒なこと

考えていた